今回がアンテナ設置の最終回
まず、アンテナ工事には資格がいらないということがわかった。業務でやっても資格はいらないようだ。
まあ、念のため確認してみたが、どっちみち自分でやってしまうことには変わりない。
住所地は愛知県常滑市多屋の海抜2mの住宅密集地。瀬戸タワー方面の視界は2階からなんとか開けているが、屋根だらけの景色と小高い丘などもすぐ近くに見えて電波の到達状況はよくわからない。
瀬戸タワーまで直線距離40kmぐらいか。
さて、まずは地デジの平面アンテナを二階の外壁に取り付ける。
取り付け用金具を水準器で水平を取りながら、プラスのネジを電動ドライバーで6本取り付け、本体をその取付金具に取り付けた。
位置は地上高6m、ケーブルテレビで使っていた屋内配線をそのまま利用するつもりなので、取り入れ口に一番近い、家の北面の北西角に設置。
ここから瀬戸方面は北東方向になるので、平面をおおざっぱに北東方向に向ける。
次に衛星放送用アンテナを2回ベランダの手すりに設置。
仰角は40°ぐらい、午後二時に太陽のある方向。こちらもとりあえず大雑把に設置した。
このあとが一番手こずった大難関のケーブルの接続。
外からのケーブル引き込み位置の足元1階部分の屋根瓦が二枚しかなく、さらにはしごを掛ける足の部分が左右違う屋根の傾斜方向なのだ。
右足部分は北垂れの傾斜。左足部分は西垂れの傾斜で瓦二枚分。
ぴったりと壁の引き込み部分にはしごの上部を合わせると、左足が空中に浮いてしまう。
はしごの傾斜をつけようにも瓦が二枚分しかないので無理。
登山道具のアブミも考えたが上部の支点に信頼が置けないし、困ったことになった。
電線工事のゴンドラがあれば楽勝だが、素人にはそんなものも期待することはできない。
この状況で作業が2日停滞した。
やっといいアイデアが浮かんだ。海に行って、土のう袋に砂を入れて持ち帰った。
瓦二枚の西垂れの屋根部分に土のうを積んで右側の北垂れ屋根に板を渡して水平に足場を作った。
沢登りのナイロンわらじでフリクションは実証済みなので、瓦と土のう袋のナイロンはそうそうずり落ちないだろう。
やっと安定してはしごが掛けられるようになった。
こんな時に登山の技術が役に立つ。
ザイルを離れた二箇所の窓から渡して、輪っかに結ぶ。これを命綱にして、あとはいつものクライミング装備を装着。ハーネスにカラビナ、シュリンゲで自己確保する。
これで、はしごが落ちても自分は落ちない。
屋内ケーブルへの結線は防水F型接栓でつなぎ、防水自己溶着テープを巻き、さらにビニールテープを巻いた。
これでなんとか外側の工事は終了。
次に部屋のアンテナコンセントからテレビへの配線。
テレビのアンテナ調整画面を使って、アンテナの方向調整。
時間がかかるかと思ったが、テレビ画面を女房に見てもらって電波強度の数値を告げてもらい、意外にあっさりと方向調整ができた。
テレビ愛知のみ出力が弱いので、ごくたまにブロックノイズが出たり映らなくなったりするが、中継局の常滑局が本宮山にあるので、どうしても障害があるようなら別に本宮山に向けて八木アンテナを立てれば良いが、今は必然性がないぐらい視聴ができている。
残念ながら三重テレビはブロックノイズの嵐である。こちらも津方面に八木アンテナでも立てれば解消するだろうが、今のところあまり必要性を感じていない。
結果的に三重テレビ、テレビタックが見えなくなったものの、ほかのチャンネルはなんの支障もなくバッチリ視聴できている。
今日の我が家の電波受信状況の画像がこれ。
60以上が受信電波状況のAランクとなるらしいが、テレビ愛知以外は60をはるかに超えて、80以上である。
この結果をどう捉えるのか?たまたま瀬戸タワー方面が開けていたのか、DXアンテナ社のUAD1900の地デジアンテナの選択も成功したと思うが、ちまたの受信困難地域という噂はどうも間違っているのかもしれない。
とりあえず人柱になってみた。そんなお話であった。
少しだけだが、幸せな気分である。
さてと、これでBSの有料チャンネルでも契約して、次はホームシアターの真似事でもしてみようかな。
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